会場はHAT神戸の兵庫県立美術館。
兵庫県立美術館というと昔は阪急王子公園のすぐ近くにあった兵庫県立近代美術館がHAT神戸に移転し、名称も兵庫県立美術館と変更されました。
移転前の近代美術館は何度か足を運んだ事があったのですが、移転後は前を通ったり、隣接するHATなぎさ公園に行くだけで中に入ったのは初めての事。
日本を代表する建築家、安藤忠雄氏の設計による美術館には見どころがいっぱいです。美術作品の展示だけでなくさまざまな芸術の融合の場として設計されたこの建物は、単純明快な構成の中での複雑多様な空間体験を実現しています。
感受性を高め、瞑想へと誘う落ち着いた雰囲気のエントランスホール、それとは対照的に自然光がふんだんに降り注ぐ展示室を囲むガラス張りの廻廊など、建築内部の各所がそれぞれ陰影に富んだ表情を見せています。さらに目の前に広がる海とこの巨大迷路のような建物が一体となり様々な光の変化を演出します。訪れる時間や季節によって様々に変化する美術館、迷うことも不便さもまた変化していくこの美術館建築の仕掛けを見つける楽しさなのです。
兵庫県立美術館 総合案内より引用

久しぶりの美術館に心躍りながらも、美術館前の道路が駐車場の入庫待ちで列をなしている事をあまり気にかけずチケット売り場へ行ってみると、「チケット購入の列ここが最後尾です」のプラカードを持った係員さんが立っていました。←駐車場待ちの行列の意味にここで気が付く
会期最初の日曜日+夏休み最後の日曜日だからでしょうか、チケットを買うだけでも長蛇の列。
事前にコンビニなどでチケットを買った方が良さそうです。
※兵庫県内に在住・在学の中・小生はココロンカードの提示により無料となりますが、持っていくのを忘れても受付でその旨伝え、学校名を言えば無料で入場できました。
会場は3階にあるのですが、エレベータも順番待ちで、やや行列状態なので、階段で上がった方が早そうです。
しかも階段を上がると安藤忠雄氏らしい設計を見る事が出来るのでオススメ(エレベーターの降り口からも見られるんですけどね)。
会場にはいるとまたもや大混雑。
チケット購入であれだけ並んでいたのですから当然なのですが、入場制限をしていないので人気の作品を見ようと思うとしばらく並ばなくてはなりません。
入ってすぐに展示をされているのはこの展示会のポスターなどにもなっている16世紀の画家アルチンボルドの「ウェルトゥムヌス(ルドルフ2世)」からして大混雑で、げんなりしてしまいました。
展示会の構成は
1章:イメージの詐術(トリック)の古典
2章:トロンプルイユの伝統
3章:アメリカン・トロンプルイユ
4章:日本のだまし絵
5章:20世紀の巨匠ーマグリット・ダリ・エッシャー
6章:多様なイリュージョニズムー現代美術におけるイメージの策謀
となっていますが、やはりメジャーどころの作品の前や凝視しないと分からないような作品の前では大渋滞。
子供達にとってはトロンプルイユとか20世紀の巨匠というのは興味が無く、現代美術コーナーのビリジェット・ライリーの「ただよい」や高松次郎の「遠近法のテーブル」が楽しかったようです。
同ゾーンで展示されていたパトリック・ヒューズの「水の都」は必見です。
結局あまりにも混雑しすぎていたのでじっくりと見る事が出来ず、図録を買って自宅でもう一度確認をするという、なんだかよく分からない事をしてしまいました。

遠方の方は図録だけでも購入できるようです。(2200円/税込み)>>
兵庫県立美術館「だまし絵展」概要
西洋美術の歴史には、見る者の目をあざむくような仕掛けをもった作品の系譜が存在します。16世紀の画家アルチンボルドの奇妙な絵は、モチーフが別のものにも見えるダブルイメージの古典的名作です。
また、エアハルト・シェーンの木版画は、ある視点から斜めに見ると正しい絵柄が浮かび上がるアナモルフォーズの代表例です。そして、迫真的な描写によって絵を現実と見誤らせるトロンプルイユの手法は、画家が鑑賞者の視覚に挑む知的な遊戯としてバロック時代のヨーロッパ、さらには19世紀のアメリカで大いに流行しました。
一方、日本美術においても、画面の枠をはみ出すかのような「描表装(かきびょうそう)」や、歌川国芳らのユーモラスな浮世絵など、視覚のトリックを巧みに操った作品が数多く生み出されました。こうした「だまし絵」の系譜は、20世紀になるとマグリット、ダリ、エッシャーといった巨匠たちの活躍を皮切りに、さらに多様な発展を遂げることになります。
本展は、古今東西の「だまし絵」の代表作100点以上を一堂に集め、その歴史的な展開をたどることで、現実と虚構が溶け合った視覚の冒険の世界へと皆さんをご案内いたします。
公式サイトより引用
会期:2009年8月26日(水)—11月3日(火・祝)8月31日、9月7/14/24/28日は休館。
開場時間:午前10時〜午後6時(金、土曜日は午後8時まで)。
入場料:一般1300円、大学・高校生900円、小中学生500円。
リンク先ページをプリントアウトして持参すると100円割引になります
割引券のページ:兵庫県立美術館ウェブサイト>>
兵庫県立美術館